2022.03.10
2020年新卒社員がガンを乗り越え、1年ぶりにファーストロジックに復帰!
2022年3月7日。この日はファーストロジックにとって、とても嬉しい1日となりました。病気療養のため退職した社員が、当社に戻ってきてくれた日だったからです。
その社員とは、2020年に新卒として入社した松原さん。2019年1月に当社からの内定を承諾し、入社までの間は内定者アルバイトとして働き、早期内定者として同期へのサポートなどにも率先して取り組んでくれていました。新卒社員研修をトップの成績で終わらせるなどの成果を出しながらも、素直で謙虚な努力家である松原さんは、先輩後輩問わず影響をあたえる存在だったと思います。

その後、営業部に配属されてから努力を続け、毎月の目標を達成していく日々。しかし、新卒1年目も終わりという2021年2月のこと。「腰が痛い」と思い、念のため検査にいったところ、希少性のガンであることが判明しました。
ガンによる突然の休職、退職、そして再雇用の約束
つい最近まで元気に働いていた松原さんからの突然の報告に、当社も衝撃が走りました。若年成人世代(広くは15~39歳)の就労者が多い当社では、こういった可能性を軽視していたのかもしれないと気付かされる出来事でした。調べてみると、若年成人世代ではがんの罹患率が低く、患者も医師もがんを疑おうとしなかったり、仕事などを優先して医療機関の受診が遅くなりがちになることが多いそうです。
その報告からすぐに休職期間にはいり、治療に専念するため2021年8月にはファーストロジックを退社することに。しかしこのとき「回復した際は選考無しで再雇用する」という約束を松原さんと交わしました。松原さんと一緒に働いていた営業部のメンバーが「これからも一緒に働きたい」と強く意思表明したことが主な理由です。松原さんと一緒に働いた期間は1年もありませんでしたが、その短い期間をもってしても、これからも一緒に働きたいと思うような素晴らしい方だったからです。
そして今年の2月。松原さんから「治療を終えたため、ファーストロジックで復帰したい」という連絡がはいりました。「松原さんならきっと大丈夫」と思っていても、この報告がはいったときは心にこみ上げるものがありました。そして、まずは今後の働き方について面談でお話ししようということになり、2022年3月7日、約1年ぶりに当社を訪れることになりました。
そこで、この嬉しい日をお祝いするため、全員で松原さんを盛大にお迎えするイベントをしよう!ということになりました。
1年ぶりの対面
松原さんがオフィスフロアに顔をだした瞬間、「松原さんおかえりなさい」と約60名で声を合わせてお迎えしました。突然現れた社員とクラッカーに「わ~!!!」と驚く松原さんを、みんな歓迎の拍手でお出迎えします。
マスクや帽子を被っていましたが、「ありがとうございます!」と笑っている松原さんを見て、こちらも笑顔になります。その後は松原さんを囲み、ケーキや寄せ書きをプレゼントしました。
ケーキには「内定証書」と題して、「あなたは1年に渡る闘病生活を見事に乗り越えました 社員一同あなたの復帰を歓迎するとともに これからの活躍を期待しています」という我々からのメッセージがプリントされています。ファーストバイトとして「好きなところを食べていいよ!」と松原さんに伝えると、「闘病」の部分を思いきり掬い、豪快に食べてくれました!(食事制限もなく、ケーキを食べても大丈夫だったそうです)
同期からの手紙と、松原さんからのメッセージ
最後に、松原さんの同期社員からの手紙です。同期を代表して、松原さんと一緒に営業部で頑張っていた同期から熱いお手紙が読まれました。
「松原さんはお休み中でも、僕が社長賞を獲ったら『社長賞おめでとう』、僕の誕生日は『誕生日おめでとう』とLINEをくれました」というエピソードには、例え自身がつらい状況でも、他人への思いやりを忘れない、松原さんの素晴らしい人格が滲み出てています。
続けて「松原さんがお休みの間、同期の1人1人もパワーアップしました。みんな、この会社からいなくなったら困るような存在になったと思います。松原さんを迎え入れる準備は出来ています」と力強いコメントも。
社長からは「元気で明るい松原さんと、また一緒に仕事するのを心待ちにしていました。これから仕事量を上司と相談しながら、少しずつ仕事に慣れていってください!徐々にで良いですが、活躍をしてくれることを期待しています」と、熱いメッセージをいただきました。
そして最後には松原さんからも一言。「お忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございました。社会復帰できるのかなという不安もあったのですが、もう一度雇ってくれるという約束をしてくださって、そのおかげで安心して、全力で治療に取り組むことができました。ここに戻ってくることができて感謝の気持ちでいっぱいです。この感謝の気持ちは行動で、このオフィスで表していけたらなと思っています」。松原さんからの嬉しいメッセージにまた一同盛大な拍手を送りました。
松原さんは自身の経験を振り返り、「私の場合は業務中に腰が痛くなり、病院を受診したことで病気が発覚しました。また、最初に受診した病院ではヘルニアと診断され、2箇所目の病院を受診したことで初めてガンを見つけることができました。身体や体調の変化は少しずつ起こるので気づきにくいものです。なので少しでも異変を感じたら早期に病院を受診すること。症状が改善されない場合は複数の病院を受診し検査を受けること。この2つをお勧めいたします」と話します。
我々も今回の経験から「健康でいられることは当たり前ではない」ということを改めて学ぶことができました。このブログを読んだ皆様も、少しでも気になる症状があれば、すぐに検査をするよう心がけてほしいです。早期発見すれば、治癒率も高くなりますし、治療の選択肢が広がります。
さらに当社では、この経験を機に「がんアライ宣言」に取り組もうと思っています。がんアライ宣言とは、治療しながら働くがん罹患者がいきいきと働くことができる職場や社会を実現するための民間プロジェクトです。当社はこれまでもがん治療をしながら働く社員を支えてきましたが、人員拡大によって今後も松原さんのように長期で治療に取り組まなければならない社員がでてくるかもしれません。
一緒に働きたいと思って採用した仲間たちをサポートできるよう、安心して活躍できるような職場づくりに取り組んでいきたいと思います。