インタビュー

2022.08.03

企業のすべての業務に関わる「法務職」の仕事とは?

企業が活動するうえで「法律」はとても大切です。企業の業務すべてに関係があるため、トラブルなく営業活動を行うためには法律の知識は必須といえます。

今回は、当社の業務を法律の面からチェックし、経営上の重要な判断に関わることもある「法務職」の仕事について紹介します。当社が運営する「楽待」に法務職の仕事がどのように関わっているのか見ていきましょう。また後半では、実際に法務として働いているWさんに仕事のやりがいや大変なことについて聞いてみました!

管理部 法務・経理 K.W(2015年中途入社)

ファーストロジックが上場する直前の2014年12月に入社し、マザーズ上場、一部への市場変更の準備を行った。現在は経理財務グループのリーダーを務める。趣味はサッカーの試合を見ること。

当社が運営する「楽待」とは?

法務職の仕事について紹介する前に、当社が運営する不動産投資専門のポータルサイト「楽待」についてご紹介します。「楽待」は、「公正な不動産投資市場を創造する」というビジョンを掲げ、不動産投資に関わるさまざまな情報を発信しています。

不動産投資専門メディア「楽待新聞」やYouTubeチャンネル「楽待チャンネル」 も運営しています。 楽待チャンネルは、登録者数37万人を突破しました。 不動産投資のメリットだけでなく、デメリットや失敗談も伝え、安易な不動産投資に警鐘を鳴らすコンテンツを配信しています。

時には、不動産会社や金融機関の不正行為について取り上げることも。たとえそれが、楽待に広告を出している大口の広告主であっても忖度せず、中立なメディアでいることを目指しています。

不動産投資専門メディア「楽待新聞」

トラブルを未然に防ぐ「法務職」の仕事

「不動産投資の正しい情報を届けたい」という思いが強いからこそ、お伝えする内容に間違いや偏りがないかは慎重にチェックしたいところです。

また、当社は不動産会社や金融機関の不正行為について取り上げることもあります。その際、偏った情報を伝えてしまうと、後々トラブルに発展してしまう可能性もあります。

例えば最近では、「空き家再生投資」を謳うコンサル会社が、コンサルティングを受けた不動産投資家らから訴えられる事件が起きました。当社では実際にコンサルティングを受けた人に、どんなサービス内容だったのか、受けた後どう感じたかなどを取材しました。

しかしそれだけだと、原告の意見を一方的に伝えることになり、被告のコンサル会社側から楽待が訴えられてしまう可能性があります。そのため楽待では、被告のコンサル会社にも取材を行い、中立的な記事にすることができました。

このように、トラブルに発展することを防ぐため、楽待の業務に関わるさまざまな情報を法的にチェックしているのが「法務職」です。では具体的にどんな仕事をしているのでしょうか?

法務職の業務内容とは?

ここからは、現在法務職を担当しているWさんにインタビューしていきたいと思います。

―ファーストロジックの法務職の業務内容はどのようなものですか?

楽待新聞や楽待チャンネルのコンテンツのチェック、楽待サイトの利用規約の作成などです。また、一般的な法務職の仕事である契約書、申込書などの作成や、内部監査計画の作成なども請け負っています。

<業務内容一覧>
・ポータルサイトに関する法務面の検討・判断
・契約書、覚書、申込書等重要書類のチェック
・自社メディアから発信される記事・動画のチェック
・サービス内容変更時に発生する利用規約の更新
・法改正関係の情報収集および対応策の立案、実行
・内部監査計画・手続きの作成、社長への報告
・その他経理や総務等管理部で発生する業務

―これだけの業務をすべて一人で行うのは大変ではないですか?

これらの業務は毎日発生するわけではありません。発生したときに都度対応するという形なので、すごく大変ということはないです。ただ、記事のチェックや利用規約の作成など、法務の業務がまとめて来ると大変です。そういうときのために、もう少し人手が欲しいなと思っています。

―ファーストロジックならではの業務はありますか?

楽待が新しいサービスをリリースするときの、利用規約の作成でしょうか。サービスの担当者や社長と相談しながらどういう仕様にするか決めて、1から作っていきます。関連する法律や他社事例を調べ、今までの利用規約と不整合がないよう調整しつつ作成することが重要です。

他には、取引する会社のチェックなども行います。過去に法的なトラブルを起こしている会社は、取引をすることで利用者が損をする可能性があるため、取引を断ることもあります。

また、楽待新聞や楽待チャンネルのコンテンツのチェックも行っています。異なる立場の人の主張をすべて記載しているか、証拠資料があるかなどをチェックし、不足があれば記事執筆を担当する社員に伝えるようにしています。

やりがいや大変なことは?

―どんなときにやりがいを感じますか?

経営に関わる重要な判断に関われるところでしょうか。法務職は、利用規約の作成や取引する会社などを検討し、社長に判断を仰ぐ機会が多くあります。会社全体に関わる重要な仕事なので、十分な判断材料を集められるようにしています。

また、自分の仕事が、当社のミッションである「不動産業界の健全化」に繋がっていると思ったときもやりがいを感じます。例えば、取引する会社のチェックは、不正を働く会社を業界からなくすことに貢献しています。社会の役に立っていると実感できると嬉しいですね。

―大変なことはありますか?

他の部署の要望にNOと言わないといけないときは心苦しいです。例えば、営業部が契約を進めようとしている会社に対して、法務の審査を行った結果、取引できないと判断することがあります。せっかく商談してくれた営業部の方の気持ちを考えると心苦しいですよね。

他には、楽待の有料会員サービス「楽待プレミアム」の利用規約を作ったときは大変でした。リリースの直前に法改正があり、規約の内容を修正する必要が出てきたんです。時間がない中、他の業務と並行して関係する法律を勉強し、規約を修正していく作業は大変でした。

法律を一から勉強しないといけないことも大変かもしれないです。私の場合、前職で会計士として働いていたので会社法や民法には対応できたんですが、アプリなどIT関連の法律は初めてだったので、勉強するのが少し大変でした。

Wさんが利用した、IT業界関連の法律の本。 このほかにも多くの本を読み、情報をアップデートしている

―当社の法務職の良いところはどこですか?

社内の協力が得やすいところです。行動指針のひとつでもある「法令を遵守する」という意識が経営陣から社員まで浸透しているので、法務の仕事にも快く協力してもらえます。

また、勉強する環境が整っている点も良いと思います。勉強に必要な図書を購入したり、セミナーに参加したりする費用を会社が負担してくれるため、思う存分勉強することができます。

法務以外の仕事にチャレンジできる環境もあります。経理や総務などのバックオフィス業務を幅広く行う可能性があるので、法務職以外のスキルも身に着けられると思います。

向いているタイプ・求めるスキルは?

―法務職に向いているのはどんな人ですか?

自分で主体的に業務を進められる人だと思います。わからないところは素直に質問したり調べたりして、課題に対して真摯に取り組んでくれる人であれば、安心して業務を任せることができます。

―求めるスキルはありますか?

法律に関わる業務経験が1年以上ある方を求めています。ポータルサイトに関する法務実務の経験や、法律事務所での経験を持っている方は歓迎です。IT業界未経験であっても全く問題ありません。勉強して、徐々に専門的なスキルを身に着けていってもらえればと思います。

<求める人物像>
・当社の企業理念・行動指針に共感できる
・現状の改善を目指して真摯に取り組める
・わからないことを素直に質問できる
・自己学習の習慣がある
・調整力/交渉力がある

―当社への応募を考えている皆さんに伝えたいメッセージはありますか?

法務職の仕事は、「公正な不動産投資市場を創造する」という当社のビジョンを支える存在意義の高いポジションです。大変なこともありますが、しっかりサポートしますので、ぜひ一緒に頑張りましょう!

今回は、法務職のWさんにインタビューしました。楽待のサイトを支える法務職の仕事に少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ法務職にご応募ください! 社員一同、お待ちしております。

>>応募はこちらから<<