イベント

2023.02.08

プロ棋士に勝ったら採用!? 将棋選考を開催しました

以前、こちらのブログで「将棋選考」という採用イベントを開催することをお伝えしました。将棋選考とは、選考過程にプロ棋士との試験対局が含まれる選考です。対局の結果によって、選考のショートカットが可能になります。一風変わった採用活動として注目を浴び、開催前にはYahooニュースで取り上げられたりもしました。

その将棋選考が1月28日に開催されましたので、どんなイベントだったのかをお伝えします!

試験官は瀬川晶司六段に決定

今回イベントを行うにあたり、当社が協賛する「ファーストロジック杯 オール学生将棋選手権戦」を主催しており、普段からお世話になっている日本将棋連盟に「将棋で採用活動をしたい」と無茶振りに近い相談をしたところ、快く相談に乗っていただけました。

そして「せっかくなら応募いただいた方にとって魅力的なイベントにしたいので、プロ棋士を呼べませんか?」とお願いしたところ、なんとプロ棋士の瀬川晶司六段に試験官としてお越しいただけることに!

瀬川先生はもともと一般企業でエンジニアをしていて、そこからプロに転身した経歴をお持ちの方。社会人として働いた経験があるからこそ、社会人としての採用試験の試験官はまさに適任だと感じました。

合計13名からの応募!

開催を明日に控え、募集を締め切ったところ…応募は13名! もともとは「10名は参加してくれるかな…」と弱気に考えていたのですが、ありがたいことに多くの方からご応募いただきました。

しかし、多くの方から応募いただいて嬉しい反面、問題も1つ発生します…。

本来プロ棋士と1対1で対局する予定だったのですが、13名参加となると時間が足りなくなってしまいます。瀬川先生に「せっかく応募してくれたので抽選などはせず、できれば全員に来てほしいのですが…よい方法はないでしょうか?」と相談したところ、1対1ではなく多面指しで対応することを提案いただき、その方法を採用することになりました。

対局の前日に会場を用意。普段使っている会議室に将棋盤があることが不思議な光景でした。

いよいよ当日、前半はプロが全勝!

開催当日となり、ちゃんと応募者が来てくれるかドキドキしながら待っていると…続々と集まり、応募いただいていた13名全員が集結しました! 早い方は集合時間の30分前には到着されていました。開会式までの時間は、緊張のためか静かな時間が流れます。

そして13時になり、まずは人事責任者が開会の挨拶としてこのイベントを開催した背景について話しました。瀬川先生にも「試験官という立場は初めての経験ですが、貴重な経験をさせていただき光栄です。皆さん対局よろしくお願いいたします」とご挨拶いただきました。

1回あたり応募者3~4名、瀬川先生1名の多面指しで、全4回対局をすることになりました。くじ引きを行い、誰が何回目かを決めたら、さっそく第1回の対局開始です!

ホワイトボードに書いたタイムスケジュール。午後まるまる一杯使って対局することに。

最初の1回目は応募者4名vs瀬川先生の4面指しでしたが、結果は瀬川先生の全勝!

瀬川先生は終始淡々と指していましたが、応募者は必死に考えるあまり頭を抱えている方もいました。対局の後には感想戦も行い、どの手がよかった、ここはこうすると良かったと瀬川先生からアドバイスをします。4面もあるのに、どの場面でどう指していたか完璧に覚えていることに「さすがプロ…」と感嘆してしまいました。

対局が終わった後、応募者は控室に帰って対局の振り返りを他の応募者と語り合っていました。「待っている間に暇だったらどうぞ」と控室に置いておいた予備の将棋盤を使って棋譜を振り返っています。ほとんどの応募者の方はお互い初対面でしたが、将棋の話題でにわかに賑やかになりました。

第2回からは3面指しとなりましたが、今回も瀬川先生の全勝。

「正直誰も勝てないのでは…」と対局が終わった応募者も口にしており、大会運営側も「瀬川先生が全戦全勝となると企画倒れになってしまうのでは…?」と危機感を覚えはじめます。

対局開始時と終局時にはお互いお辞儀をします。礼に始まり礼に終わる競技です。

ついに瀬川先生に黒星が!

一回二回と瀬川先生の全勝で終わり、第3回に。

くじの結果、たまたまこの第3回に強者が集結していました。将棋ウォーズ七段、六段、元奨励会初段(将棋のプロを目指していた方)の3名との3面指しです。

結果、この回は瀬川先生の1勝2敗と、受験者側からの初の勝者がでました!選考としても無事に合格者が出せるので、企画倒れにはならずに人事チームもホッとします。

勝った方も、勝ったことを表に出して喜ぶようなこともなく、対局の振り返りを粛々と行っており、とても謙虚な方でした。後ほど瀬川先生にも伺ったところ「この回は全員が全国レベルの強豪であり、苦戦しました」とおっしゃっていました。

その後、最後の第4回を行いますが、こちらは再び瀬川先生が全勝しました。トータルで13戦行い、プロレベルの方も多数いる中で、瀬川先生の11勝2敗と、プロ棋士はやはり強いと再確認する結果となりました。

対局後に感想戦をしている様子。瀬川先生から「この手は良かった」と褒める言葉も。

終わった後、応募者の皆さんにはせっかくの機会なので当社のオフィスをご案内しました。会社は休みだったので誰もいないオフィスでしたが、企業のオフィスをみたことがない方が多く、楽しんでくれていたように思います。

そしてすべてのプログラムが終了後、瀬川先生と人事責任者で、将棋雑誌「将棋世界」の取材を受けることに。瀬川先生は「試験官を務めてどうだったか?」などの質問に答えたり、「なぜこのイベントを開催したのか?」ということを人事が説明したりしました。こちらのインタビューは3月発売号の将棋世界にて掲載される予定なので、良かったらぜひ御覧ください!

写真左は瀬川先生、右は人事責任者のK

終わった後、なんとTV取材も!

無事に将棋選考が終わった2日後、いつも通り仕事をしていると、テレビ局から電話がはいりました。

何事かと思いきや、なんと将棋選考について取材させてほしいとの打診でした。急遽人事責任者がテレビ局の方からのZoom取材に対応し、主催した背景などを話させていただきました。そしてその様子が、TBSの朝の情報番組「THE TIME,」で取り上げてもらえました!

放映されたのは1~2分程度でしたが、けさのトピックとして地上波に映りました。

多くの反響を得て、イベントは大成功に

募集を開始した段階では、応募してくれる方がいるかどうか正直不安でいっぱいだったこの将棋選考。ですが、予想を上回る人数にお越しいただき、更にはテレビで取り上げてもらえるくらい多くの反響をもらえたイベントにすることができました。

これも応募してくれた皆さんや、試験官を務めてくれた瀬川六段、協力いただいた日本将棋連盟の方々のおかげだと思っています。本当にありがとうございました。

今回は大成功に終わったので、いつかまた第二回として開催したいと思っています。その時はぜひ、腕に覚えのある方はもちろん、プロ棋士と対局してみたい方もご応募ください!

また、当社では将棋以外の採用も随時行っているので、このイベントを期に当社のことを知ってくださった方もぜひエントリーください!

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