ファーストロジックについて

2020.10.26

推薦図書制度で知識・考え方をアップデート

皆さんが最後に読書したのはいつでしょうか?

この質問に、「1カ月以内」と回答した方は素晴らしいです!

「え、それだけで褒められるの?」と不思議に思うかもしれませんが、実は、日本人の読書不足が深刻なんです。文化庁の調査によると、20~70代の約半数が月に1冊も本を読んでいないそうです。

読書量が減ると、新たな知識のインプットが減ってしまいます。インプットが減ると、偏った情報で物事を判断してしまったり、情報不足から行動を起こせなかったりと、アウトプットの質も低下してしまいます。

そこで、まずはインプットの量を増やすため、ファーストロジックには「推薦図書制度」が設けられています。

この制度の目的は、全社員が読書する習慣を身につけることと、知識や考え方をアップデートできる本を共有することです。開発部は基本的に毎月5冊、それ以外の部署は月に1、2冊を推薦図書に指定。読んだ後は、部署ごとに朝礼や終礼で本を読んでの気づきを発表したり、感想を共有したりしています。

「月に5冊」と聞くと大変そうに聞こえますが、隅から隅まで全てを理解する必要はありません。まずは「こんな考え方があるのか」とさまざまな情報に触れることが重要です。そうすることで、必要に応じて「そういえばこんな本があったな」と学び直す事ができるからです。

部署ごとに異なる推薦図書の「色」

各部署で必要な知識や考え方は業務に応じて異なるので、推薦図書も部署によってバラバラに設定されています。各部署ごとにどんな本を読んでいるのか少し例を見てみましょう。

<営業部>

営業部は楽待のサービスを使ってもらえるよう、不動産会社に商品の提案をするなど、顧客と最も接点が多い部署になります。

顧客である不動産会社を理解するため、不動産業界に関連した本や、不動産業界で話題の本などが選ばれることが多いです。以前は、不動産会社をだまし続ける「地面師」の全貌を描いた『地面師たち』という小説が推薦図書になったこともあります。

また、プレゼンや会話など、人にわかりやすく話を伝える際のノウハウをまとめた『1分で話せ』など、話し方に関する本を読むこともあります。コミュニケーションの基礎を固めることが、社内外の意思疎通の円滑化につながります。

<開発部>

開発部は、当社が運営している不動産投資サイト「楽待」のWebやアプリ開発などを担っています。推薦される本もこうした技術に関連したものが多いです。例えば、昨今のエンジニアが避けて通れないAIの基礎と全体像について、歴史をたどりながら解説している『エンジニアなら知っておきたいAIのキホン』などの技術書や、プログラミングについての本が多く選ばれています。

<マーケティング部>

マーケティング部は不動産投資家に向けた企画を考えて実施したり、分析をしたり、自社メディアの運営を行ったりしています。普段はマーケティングに関する本がよく推薦されています。

これらの知識は、不動産投資に関するニュースを発信する「楽待新聞」、YouTubeチャンネルの「不動産投資の楽待 」という自社メディアの運営に役立っています。また、時として企画力を鍛えるための本などが推薦されることもあります。テレビ東京のドラマ制作プロデューサーが書いた『テレ東的、一点突破の発想術』などは企画力の向上を目的としていました。

<管理部>

管理部は法務や総務、人事などの業務を担当し、他部署を支援しています。会社設立や資金調達など会社に対するあらゆる法律である「会社法」についてわかり易く解説された『知りたいことがすぐわかる 図解 会社法のしくみ』や、ビジネスモデルが優れている会社を特集した『ビジネスモデル図鑑』など、会社の運営や優れたビジネスの仕組みを学んで、日々の業務に生かしています。

ここまで、各部署ごとに推薦図書の大まかな傾向をお伝えしました。ただ、毎月業務に直結した内容ばかりが紹介されるわけではなく、業務に直接関わらない本が選ばれることもあります。

また、会社全体で「この本を読もう!」となることもあります。『エッセンシャル思考』はそうなった本の1つです。業務や人間関係などをシンプルし、成果を最大化するための思考が記されています。業務効率化を重視している当社にぴったりだということで全部署の推薦図書になりました。

「普遍的で色褪せない学びがあった」

毎月、推薦される図書は勉強になるものも多く、読む度に気づきを得ることができます。特に印象に残っている本はどのようなものだったか、3人の社員に聞いてみました。

管理部・広報 尾藤

尾藤は入社7年目。営業部やマーケティング部を経て、現在は管理部で広報として活躍しています。新聞の取材に対応するなど、社外への情報発信を一手に担っています。そんな尾藤が印象に残っている本は…?

―今までで一番印象に残っている推薦図書はなんでしょう?

『図解フロー・カンパニー』です。『スラムダンク勝利学』の著者で、スポーツドクターとして、プロ野球選手やJリーガーなどアスリートの心のマネジメントを手掛けている辻秀一先生が書かれています。

フローとは機嫌が良い心理状態を指しており、プロのアスリートも、大舞台で成果が出せるよう「フローであること」を意識しているそうです

―印象に残っている理由はなんですか?

「心のマネジメント」を初めて知ったからです。

私は小さいころから、本番などの大事な場面で緊張してしまう性格で、どうにかして改善したいと考えていました。緊張するときの心のメカニズムを調べることもありました。それでもなかなか解決できなかったのですが、この本を読んで「心はマネジメントできる」と知り、衝撃を受けました。

―その本から得た一番の学びはなんですか?

感情は勝手に暴走するものと気づけたことです。

人間は「雨が降った」から「最悪」だ、「電車が混んでいる」から「イライラする」など、事実に勝手な意味を与えています。「雨が降った」「電車が混んでいた」だけで、本当はそれ以上の意味はないんです。この本を読んでから自分の感情が暴走しないように気を付けること、感情が暴走しかけたときも、冷静に自分を客観視して落ち着けることができるようになりました。

―読んだ後、本から業務に生かせたことはありますか?

「この業務に生かせた!」ということはないですが、会社全体にいい影響がありました。

アルバイトやサークルで経験がある方もいると思いますが、不機嫌な人が近くにいると、働きにくく、生産性が落ちると思います。「不機嫌にならないで」なんて、言いにくいですしね(笑)。

この本を全員で読み、機嫌がいい状態の重要性を認識しているので、嫌なことがあっても自分でマネジメントできる人が多いです。

開発部・デザイナー 藤木

藤木は、ファーストロジックに入って11年目。今はデザイナーとして一から企画に携わって、デザインの方針を決めたり、他部署のデザインにアドバイスをしたりしています。

―最も印象に残っている推薦図書はなんでしょうか?

『デザイン解体新書』です。

この本に載っているデザインのルールやテクニックは、普遍的で時間が経っても色褪せない、デザイナーにとって最も重要なものばかりです。

この本が部署全体に共有されたことで、デザイナーでないメンバーからデザインについて相談される際、その相談の質が上がるという良い面もありました。

―この本で得た一番の学びはなんですか?

細部への配慮です。

例えば文字の選び方や行間・間隔などを調整する作業は、一見わずかな違いにしか見えません。それでも、良いデザインを作るためにはそういった細部に配慮できているかが、重要だと学びました。そもそも知識が無いと目につかない、直そうという意識すら向かないような場所を、より良くみせるためのテクニックが書いてあります。

―読んだ後、本から業務に生かせたことはありますか?

少しでも使い勝手を上げるという考え方をするようになりました

これを読むまでは、Webデザインの場合、フォントなどの制約が多いので割とあきらめていたところもありました。ただ、そういった厳しい制約の中であっても微調整をすることが、読みやすさや使いやすさの向上につながると、考え方が変わりました。

開発部・エンジニア 君山

君山は入社13年目。エンジニアチームとして楽待のアプリやPCサイトの開発を担っています。また、後輩エンジニアの育成や、社内環境の整備などにも力を注いでいます。

―今までで一番印象に残っている推薦図書はなんですか?

『達人プログラマー』という本です。

私は文系の出身なので、「プログラム」というものに学生時代から慣れ親しんできたわけではありません。そのため、いろいろな技術書などを読み参考にしています。この『達人プログラマー』では特定の言語や技術体系に囚われずに「達人プログラマーならばどうするか」についてまとめられていますので、繰り返し読んで参考にしている本です。

―その本から得た一番の学びはなんですか?

当社が大事にしている価値観の1つでもある、「シンプル」にすることです。

仕様が複雑になれば理解するのに時間が必要となります。複雑な仕様をプログラムしようとすれば複雑な処理が必要となり、自ずとバグが出やすく、改修しにくいものになりかねません。

―読んだ後、本から仕事に生かせたことはありますか?

読みやすいプログラムを書くことです。

例えば、1行で短縮して書けるような処理でも、それによって分かりにくくなってしまう場合はあえて2〜3行に分割したりします。

また、この本を読んでから、開発の依頼をいただいた当人に早期に開発状況を確認してもらうようになりました。使い勝手の良し悪しや追加の要望などを早期に指摘してもらうことも意識するようになりました。おかげで、より良いシステムがより早期にリリースにできていると思います。


3人に話を聞いて印象的だったことは、本を読んで終わりではなく、読んでから何年も経った今でも、日常生活や業務に生かしているということでした。普段自分では手に取らないような本を読むことで、思いがけない発見があり、その気付きが業務に生きてきます。

今回はファーストロジックの「推薦図書制度」についてお伝えしました。皆さんも、今回話題に上がった本で気になったものがあればぜひ手にとって見てください。きっと、新しい知識や考え方に出会えると思います。